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(ご参考)2011年度「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」

(本情報は2011年10月20日にヴェオリア・エンバイロメントUKから発表された内容の抄訳です。)

10月19日 ロンドン自然史博物館で開催された、ヴェオリア・エンバイロメント社の2011年度「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストの受賞式典が開催され、各賞の受賞者が発表されました。

「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」大賞の栄誉は、スペイン人のDaniel Beltra氏の、「油まみれの静物」(Still life in oil)に贈られました。この作品は原油流出事故から救出された8羽のカッショクペリカンを撮影した強烈な印象を与える作品で、6枚組の写真のうちの一枚です。

Beltra氏は、この大賞受賞作をルイジアナ州フォートジャクソンに設置された臨時の鳥類保護施設で撮影しました。「救出されたカッショクペリカンの羽から滴り落ちる原油で、白い保護シートがベトベトになり、悪臭が漂っていた。(写真を撮った時は)ペリカンたちは洗浄の第一段階を受けていたところで、羽にこびりついた原油を分解するために軽油を噴霧され、体が変色したように見えた」。審査団長を務めるMark Carwardine氏は、この写真を次のように評価しています。「環境についての強いメッセージと完璧な技術、そしてアートがすべてこの一枚に詰まっている。この力強い写真は、シンプルであるがゆえに、実に美しく、同時にショッキングな作品となっている」。

「ヤング・ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」部門の11-14歳の部では、ポーランドのMateusz Piesiak君の作品「おねだりパワー」(Pester power)が大賞を獲得しました。

Piesiak氏は、この作品をニューヨーク州ロングアイランド島の濡れた砂の上を、防水バッグに包んだカメラを持って腹這いで進みながら撮影しました。鳥たちは、餌取りにあまりにも夢中になっていたため彼には見向きもせず、時には、甲穀類を求めて手が届きそうなところまで急ぎ足で近づいてくることもあったそうです。その中に、しきりに餌を探している一羽の若いミヤコドリがいました。

「ご馳走をくわえた成鳥を見るやいなや、若鳥はピーピーと大きな声で懇願するように鳴きながら、成鳥のもとへ駆け寄り、かすめ取ろうとします。そうすると、時々、成鳥が降参して、ご馳走を譲ってくれるのです」と、Piesiak氏は説明しています。彼はおねだりパワーを利用して餌取りに励む若鳥をあまりにも長い時間観察していたため、大きな波をかぶるまで、潮が満ちてきていることに気付かなかったそうです。

「何とかカメラを高く掲げました。濡れてしまって寒かったけれど、撮影には成功しました」とPiesiak氏は述べている。審査員を務めるCarwardine氏は、この写真を次のように評価している。

「ミヤコドリの興味深い習性をとらえている。シャープでありながら、柔らかい光が見事。溢れ出す雰囲気と美しい構図。プロの写真家の誰もが誇りに思うような作品であり、ましてこんなに若い方が撮影したとなれば、なおさら凄いことだ。」各受賞作品は、17部門から厳選されたその他100点以上の作品とともに、自然を様々な角度でとらえた、美しくかつ刺激的な作品群として展示されます。ロンドン自然史博物館を皮切りに英国内および海外の各地を巡回します。

審査には、高名な野生動物の専門家や自然写真家からなる国際的な審査団があたり、プロ・アマ問わず世界中から寄せられた40,000点以上もの作品の審査を行いました。

「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストは国際的な認知度が上がってきています。2011年は、カンボジアやモルドバ、ブルネイ、キルギスタンからも初の応募があり、さらにインドや中国、ロシアからの出品数が著しく増えました。記念書籍として「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー・ポートフォリオ21」(Wildlife Photographer of the Year Portfolio 21)(編集: Rosamund Kidman Cox、発行:ロンドン自然史博物館)が25ポンドで発売されます。この書籍には、風景写真家として名高いJoe Cornish氏が序文を寄せており、今年のコンテストの全作品が掲載されています。今年で47年目となる本コンテストは、ヴェオリア・エンバイロメント社の後援のもと、自然史博物館とBBCのワイルドライフ誌が実施しているものです。自然界の芸術表現の分野の牽引役として国際的に認められており、ワイルドライフ写真界のアカデミー賞として、高い評価を受けています。

Veolia Environnement Wildlife Photographer of the Year 2012

2012年度のコンテストへの応募は、2011年12月5日より受け付けを開始しております。

募集期間:2011年11月25日~2012年2月23日(23.59 GMT)

結果発表:2012年5月中旬

コンテストおよび各種部門についての詳細な情報をご覧になりたい方、またはオンラインで応募されたい方は、以下のウェブサイトにアクセスしてください。

http://www.nhm.ac.uk/visit-us/whats-on/temporary-exhibitions/wpy-entry/index.jsp

<関連リンク>

2011年度「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」オンライン ギャラリー(英語)

ロンドン自然史博物館「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」ウェブサイト(英語)

2012年「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」応募受付について(英語)